パパは、プリンの容器の底に残ったカラメルを思わせるほろ苦い甘さの漂う笑みを浮かべた。
「都ちゃんが欲しいというなら、どこからでも連れて来ますよ」
「でも、ママはここにはいないわ」
「だって、普通の人だもの。
ヤクザなんかに関わらせるわけにはいかないでしょう?」
「じゃあ、わたしは?」
「普通の人だよ、間違えなく。
でも、どこかで誰かが万が一、普通に暮らす都ちゃんのこと、俺の娘だって気づいたらさ。
何しにいくか分からないじゃない?
それだけが、心配。
だから、どうしても手放せないんだ。
悪いね」
ちょ……っと。
パパがあまりにも真顔で喋ってるから、息が止まるかと思ったじゃない!
そんなに辛い瞳で、本気で謝るのは止めて欲しいんだけど。
「なんでそんなこと言うの?
わたしはパパの娘じゃなきゃ、この世に生まれてこなかったんだから。
謝って欲しくないっ」
他の誰かの娘だったら普通に暮らせたのに――みたいな。
ありえない仮定なんてして欲しくなかった。
「都ちゃんが欲しいというなら、どこからでも連れて来ますよ」
「でも、ママはここにはいないわ」
「だって、普通の人だもの。
ヤクザなんかに関わらせるわけにはいかないでしょう?」
「じゃあ、わたしは?」
「普通の人だよ、間違えなく。
でも、どこかで誰かが万が一、普通に暮らす都ちゃんのこと、俺の娘だって気づいたらさ。
何しにいくか分からないじゃない?
それだけが、心配。
だから、どうしても手放せないんだ。
悪いね」
ちょ……っと。
パパがあまりにも真顔で喋ってるから、息が止まるかと思ったじゃない!
そんなに辛い瞳で、本気で謝るのは止めて欲しいんだけど。
「なんでそんなこと言うの?
わたしはパパの娘じゃなきゃ、この世に生まれてこなかったんだから。
謝って欲しくないっ」
他の誰かの娘だったら普通に暮らせたのに――みたいな。
ありえない仮定なんてして欲しくなかった。


