魔王さま100分の1

幸い、床は無駄に厚いので下のシルキスに転んだ音は聞かれなかったようだ。

聞かれていたらすぐにとんでくる。

裸はどうでもいいが、頭を抱えて座り込んでいる姿は見られたくない。

魔王さまは、今度はより慎重に座ったまま水着に足を通していった。

「おおうっ」

着てみると肌にぴたっとくる感じ。

脇から腕を通し、胸と背中をあわせるとさらにフィット感が増す。

「ぴったりだっ」

鏡の前でくるくるしてみる魔王さま。
自分でかなりいけてると評価する。

ただ、

腹と腰の周りの布はいらないのでは?
切ってもよいだろうか?

後でシルキスに訊いてみることにした。