「おまえ、会うたびにそれだな」
「一応、確認事項ですので」

「私の背が低いのが良いことなのか?悪いことなのか?」

「変化なし。報告でそう楽ができる分だけ良いことです」

「ふ、ならば一晩で大きくなって、おまえの仕事を増やしてやる」

「やめてください。買ってきた服が無駄になります」

「ふくっ!!」

魔王さま、満面の笑顔。

「これです」

シルキスが手にさげていた包みのひとつを見せると、

魔王さまは優雅にその包みにとりついた。

「よし、特別に私が持ってやろう」

「他の荷も入ってますから、重いですよ」

「かまわぬ。私もそこそこの力持ちだ」