魔王さまが駆け寄ってくる。

「元気だったか?シルキス」
「はい。元気でした」

シルキスは、魔王さまに挨拶。

「魔王さまも元気そうですね」
「おう。元気だ」

「そして、変わらず小さいですね」
「うるさい」

魔王さまは、
いーっと歯を見せてシルキスの膝をける。

実際、
シルキスの半分ぐらいしか背のない魔王さま。

走ってきたのと、
蹴るのとで、

金色の髪がサラサラと流れてたいへん可愛らしい。