「協力しよう。黙っていればいいのだろう」 「はい、それから、先任の勇者シルキスの駆け落ち相手は、ただの可愛らしいお嬢さんだと町の住民に説明してください」 「誰がそれを信じると思うのかね?」 「町の住民は、みなシルキスを慕っていたと聞きます。駆け落ちを全町民で応援するぐらいに」 「なるほど」 町長さんは頷いた。 「たった今よりシルキスの恋愛相手はただの人間だ。魔族を逃がした罪人などというのは悪い噂だ」 「はい、公式の記録も只今よりそうなります」