「僕は、今日でさようなら。今までありがとう」 「え?」 シルキスは立ちあがる。 仲間の大人に申し訳なさそうに言う。 「すみません、雄牛を一頭もらいます。代金は、ここに残していく僕の持ち物全部で許してください」 大人達はシルキスの傍らに立つ魔王さまを見る。 全てを察し、持っていきなと牛を出してくれた。 「ありがとう。さようなら」 シルキスは牛を受け取り、魔王さまを片手で抱く。 牛に乗りかけたところで娘にとめられた。 「シルキス、いっちゃダメ」