魔王さま100分の1


シルキスが跳んだ後を襲う弾丸の塊。

魔王を封じるための扉はがっちりと受け止め、連射される弾は跳んだシルキスを追う。

レンガの山が、シルキスがいる反対側から崩されていく。

シルキスは魔王殺しを見つめ、呼吸を整える。

足元に転がってきたレンガの破片を手にし、飛び出す。

「出たぞっ、撃てえええっ」

一瞬で無数に食い込む弾丸。

痛いだけでなく、身体が飛ばされそうになる。

だが、止まらない。

両腕で、頭を打ち抜かれることだけを防ぎ、一番近い一団に乱戦を挑む。

もともと壁の中の限られたスペース。

シルキスにとっては数呼吸、

倒れないシルキスに驚愕する相手にとっては、一瞬で間が詰まった。

防御を解いたシルキスの手からレンガの破片が飛び、ひとりが腹をおさえてうずくまった。