幸い、ドアに傷はない。
欠陥品でも強度は立派。
壊れるとすれば、内で頑張ってくれているはずのクワとその支え。
頼むよ。
と、相棒達にお願いしてシルキスは笑いを消す。
扉を背にしたシルキスに、銃兵達が再びありったけの銃口を向けていた。
邪魔になりそうな兵士は慌てて伏せる。
シルキスは、たった今気絶させた誰かを盾にしようと考えてキャンセルした。
今度は味方ごと撃つかもしれないと、予感がめぐったから。
引金がひかれる気配と同時に、扉横に貯めておいたレンガ山の裏に跳び込む。
ここは、特に厚めにしておいた。


