魔王さま100分の1


引き千切られる鎧。

シルキスの腕が霞み、鎧の破片が壊れた皮手袋と一緒に兵士達の間を飛んで、ハンマーの先端に当たる。

衝撃でよろけるハンマーを持った兵士。

何が飛んできたのかと振り返ると、シルキスの膝があった。

顎を蹴り上げられ、空中で半回転する間に気絶。

さらに膝の先で持ち上がるつま先が、斧兵を同様に回転させる。

さらに別のハンマー持ちが、下ろしたシルキスの足ですねを砕かれる。

反射的に斧とハンマーを身体の前で立て防御に使った残りの兵士は、

魔王殺しを横顔に受け、扉横の壁に頭を打ち付けて気を失った。

ここまで防御無視で突っ込んだシルキスは、自分のわき腹に刺さった折れた剣先を抜いて笑う。

「なんだ、本気にさせてくれるじゃないか」