引き千切られる鎧。
シルキスの腕が霞み、鎧の破片が壊れた皮手袋と一緒に兵士達の間を飛んで、ハンマーの先端に当たる。
衝撃でよろけるハンマーを持った兵士。
何が飛んできたのかと振り返ると、シルキスの膝があった。
顎を蹴り上げられ、空中で半回転する間に気絶。
さらに膝の先で持ち上がるつま先が、斧兵を同様に回転させる。
さらに別のハンマー持ちが、下ろしたシルキスの足ですねを砕かれる。
反射的に斧とハンマーを身体の前で立て防御に使った残りの兵士は、
魔王殺しを横顔に受け、扉横の壁に頭を打ち付けて気を失った。
ここまで防御無視で突っ込んだシルキスは、自分のわき腹に刺さった折れた剣先を抜いて笑う。
「なんだ、本気にさせてくれるじゃないか」


