背中の皮を斜めに切られながら、シルキスはその兵の胴を横凪ぎし、真横に飛ばす。
兵と兵がぶつかりあい、僅かにゆるむ囲み。
が、その背中にさらに落とされる一刀。
シルキスは全く同じ動きで返り討ちにし、背中に新しい傷をもらう。
ひとり、またひとり。
ひとつ、またひとつ。
シルキスがはまる消耗戦。
(王国の勇者ひとりに20人というのは、これのことかな?)
シルキスは、またひとり鎧を突き潰して思う。
(だとすれば限界か?)
シルキスは肩をかすめた剣を遠くに弾き、
剣を失った兵士と、その横の兵士の脚を連続で叩き折って戦闘不能にする。


