魔王さま100分の1


着地したのはレンガの山の傍。

シルキスは、魔王殺しで思い切りレンガを砕き、破片を周囲に飛び散らせた。

思わず目を閉じた兵は、空ける前に魔王殺しの餌食。

閉じなかった兵も、周囲の協力を失っている数瞬でなぎ倒されていった。

「軽装兵は下がれっ!!」

いらついた声で響く号令。

皮鎧の兵士達が道を空けると、鋼鎧の重装兵が横一線に並んで突撃してきた。

シルキスは足元を見て、軽く後退。

スイカ畑だったところを越えて、重装兵を待つ。

重装兵達は、畑に踏み込んだ瞬間、足をとられて隊列を崩した。

(そこは念入りに深く掘っておいたから、そんな重装で踏み込むと沈みますよ)

さっき無駄口はたたくなと言った手前、シルキスは黙って思うだけにする。