腹を打たれた者は、くの字に倒れ、
胸を突かれた者は、仰向けに吹き飛び、
腕を打たれた者は、
銃を落として二度と拾えなくなり、
脚を払われた者は、頭から地面に落ちた。
瞬く間に、シルキスの手に届く範囲の兵が全滅する。
誰かが叫んだ。
「銃を捨てろっ、小剣で挑め。正面に立った者が組みとめて、後ろと脇から刺せっ」
言われて、シルキスを囲む兵達は銃を小剣に持ちなおす。
銃撃される心配がなくなり、
シルキスは、ひとつ息をついた。
最初に槍に削られた皮鎧の裂け目から血が滲みだす。
皮鎧は動きまわるにはいい装備だが、全力でぶつけられる刃は止められない。


