「君の答えが直接聞けて良かった。もし、君が違う答えを言ったのなら、我々は別の勇者が来るまで待たなくてはいけなかった。何年でも」

ひとつひとつの返答がシルキスを縛る。

別の勇者を待つのに何年も必要ない、
実際に来るかは別にして、

一番近くの交易都市からなら、数日で駆けつけてくる。

「心配はない。シルキス君。我々は今日までに全ての準備をしてきた」

そして、コラトが刺してきたとどめ。

「魔王殺しは7日後。それまでに屈強の兵士がここにあつまる」

「人数は?」
「100人以上。足りないかね?」




──魔王さまと魔王殺し 終わり