「雪の中を通うのは大変なんですよ」 「知らん。死ぬ気で通え」 「通いますけどね」 「なんだその私が悪いみたいな目は?」 「ケチ、意気地なし」 「なんだとーっ」 「ほら、たかい、たかーい」 「やめんか、おろせっ」 抱き上げられた小さな魔王さまと、シルキスの攻防。 本当に夜祭に酔っていたのかもしれない。 「おまえは絶対通いだ。そして通いの日は休むな。毎日、雪まるけの顔を見て笑ってやる」 「それならば、収穫祭の日も休みなしですね」 「冬の話だっ」