「お怒りなのは分かりますが、どうして膝の上に?」

「おまえを自由にすると、食べ物や労働でごまかすだろう」

「なるほど」

学習する魔王さま。
日々、手ごわくなる。

「魔王さま、成長してますね」
「おまえ、私のことを子供だと思っているだろう」

「8割ぐらいそのつもりで接してますが?」

ゲシゲシゲシ。
いっぱい蹴られた。

「怪我は治してきました。今は傷も残ってないので許してください」

「後で調べるからな」
「裸にしてですか?」

「他に方法があるか?」
「ううっ」

ズボンから先は守ろう。
シルキスは決めた。