シルキスも甘えてはいない、もともと呪い状態のリズの説得は無理と判断している。 しゃべっているのは、眼鏡をとるまでの時間かせぎ。 この距離ではどうせ避けられない銃は気にせず、話しながら、魔法の壁を破ることに全力をそそいでいる。 なら、もっと間のもつ話をすればいいのだが。 リズの涙を見ていると、シルキスはつい本心で語ってしまう。 「リズ、どうせ酔って泣くのなら。美味しいお酒を飲んでにしましょう」 シルキスの表情は、優しい。 伸ばす手は、絶え間なく風とぶつかり続けて戦っている。