魔王さま100分の1

今度は魔法の風を十分に意識する。

空中でシルキスから手を伸ばすと、リズからもつかんでくれた。

今度は離さない。

が、次は風ではない魔法が来た。
つかまれた腕から電気が走る。

「びりびりれーす」
「シルキスの腕の筋肉が痺れて固まる」

力が入らず、また捨てられた。

「ぽーい」

飛ばされるシルキス。
しかし、地面に落ちる前に別の巨鳥に拾われた。

エルフの細い腕が必死にシルキスを抱きとめる。

「大丈夫かっ!シルキス!!」

キーヤだった。
シルキスは素早く体勢を直した。

痺れた腕をひとふり。
最低限の感覚だけをとりもどすと、再び跳ぶ。

今度は直接リズではなく、別の巨鳥へ。