魔王さま100分の1

一方、シルキスはそんなネーイのことはもう頭になかった。

ネーイにしたのと同じ説明を集まったエルフと人間にし、跳び乗った巨鳥の騎手にも伝える。

なるべく低く、リズが逃げない程度の距離まで。

シルキスが乗った巨鳥が動くと、他の騎手にもシルキスの意図が伝わったらしい。

今度は失敗しても宙で受け止められるように、リズの周囲を出来るだけの角度と高度で囲む。

「とりさん、せいそろいれすねえ」

金の眼鏡を光らせるリズに再び挑むシルキス。

「リズさん、もう一度踊ってくれますか?」

「いいれすよ、なんろれも」

シルキスは跳んだ。