「あー、とりさんはらめれす。わらしをたべるひですね。それとも、まら、おひかけっこれすか」
やはり巨鳥に乗ったまま近づくのは限界がある。
ネーイがそう思ったとき、シルキスが跳んだ。
リズに向って一直線、躊躇のない跳躍。
リズとの距離を一気に詰め、鼻先まで迫る。
が、その迫った顔でリズはニヘラと笑った。
リズの方からシルキスの腕をつかむ。
瞬間、リズとシルキスの周囲で強力なつむじ風が発生、
シルキスはぶんぶん振りまわされると風にのせて遠くに捨てられた。
ネーイが巨鳥の背で口を押えて固まる。
「勇者さまっ」
シルキスは、空中で何回転もさせられながら地面に落ちた。
ただ平らにならされた固い地面。
なんとか足から落ちたものの、勢いは消せずさらに遠くまで転がる。


