シルキスは、果樹園の中の道を進む。
果樹園の向こう端が近づくにしたがって、再び増えだす人通り。
満載の荷馬車と何台かすれ違い、また空の荷馬車がシルキスを追い越していく。
思ったより歩いてようやく見え始める果樹園の出口。
木々で埋まっていた視界がとけると、そこは即、空港になっていた。
丸太でできた柵と門で囲まれた土地。
道は門を抜けて中まで続いており、シルキスは道に従って門前に立った。
普通の態度で、そこにいた見慣れた職業の人に声をかける。
「見学なんですど、中に入れますか?」
「中に入りたいならそこの窓口で商用のチケットを、鳥を見に来ただけなら柵の外をそっちまわりにたどっていけばいい。無料でよく見える」
「ありがとう。外からにします」
わりと親切な門兵の人だった。
果樹園の向こう端が近づくにしたがって、再び増えだす人通り。
満載の荷馬車と何台かすれ違い、また空の荷馬車がシルキスを追い越していく。
思ったより歩いてようやく見え始める果樹園の出口。
木々で埋まっていた視界がとけると、そこは即、空港になっていた。
丸太でできた柵と門で囲まれた土地。
道は門を抜けて中まで続いており、シルキスは道に従って門前に立った。
普通の態度で、そこにいた見慣れた職業の人に声をかける。
「見学なんですど、中に入れますか?」
「中に入りたいならそこの窓口で商用のチケットを、鳥を見に来ただけなら柵の外をそっちまわりにたどっていけばいい。無料でよく見える」
「ありがとう。外からにします」
わりと親切な門兵の人だった。


