魔王さま100分の1

許されても、布団運びは手伝ってもらえなかったので、

シルキスは、一人で布団と毛布とシーツと枕カバーとその他を運んでいく。

荷物運びは十八番だ。

シルキスは一度に全て抱えて運ぶ。

塔の外に出ると夏の太陽が出迎えてくれた。

シルキスは、暴れ牛の件で手に入れた洗濯ロープを使い順々に干していく。

直日ではまずいものも幾分含まれているが、

そこはまだまだシルキスも未熟ということで許せる範囲内。

シルキスは全てを手際よくすませると、足早に地下に戻る。

やはり目の届くところにいないと不安。