そのブログを書いたある日、果林からメールがきた。

「大変です、ご主人様」

「ご主人様?」

「はい、だってブログの中でご主人様って呼ばれてたから」

「あはは、私がご主人様か?」

「はい、そう呼んでもいいですか?」

「うん、まぁ、果林がそう呼びたかったら呼んでいいぞ」

「ありがとう、ご主人様」

なんだか照れくさかった。
ただ、感覚的にアキバ周辺で連呼されているような萌え系の「ご主人様」とはニュアンスが違っていたので受け入れることにした。そしてその果林の感覚に私も乗ることに決めた。決して無理なことでもなく、照れはしたが自然と私の中に入ってくる呼び名だった。