智side


「智!久しぶりだなー!!」

声をかけてきたのは小学校時代の親友、宮川勇人。


「おー。久しぶりだな勇人!元気だったか?」

「当たり前!俺を甘く見るなよ」



それから思い出話に花が咲きしばらく話していた。



…そうだ

「なぁ。あそこにいるのって…奏だよな?」



俺が聞くと勇人は何かを思い出したように


「ああ!そうだよ。そーいやお前奏のこと好きじゃなかったっけ?」


そう言った。



…こいつそんな事まで覚えてんのかよ。


「…ああそうだよ。…今でもな」

俺がそう小さく言ったと同時に


「マジーーーーーーーーー!!?」



そんな声が教室に響き渡った。