奏side


智からの告白…。



聞いたときは頭が真っ白になった…。


出て行こうとする智に気づいて思わず呼び止めた。





「私も智が好きだったの!」





顔が赤くなっていくのが自分でも感じられた。




「本当…?」



「うん。…智が好きです!」




そう言うと、



智は私を抱きしめてくれた。





「付き合ってください。奏」




抱きしめられた状態で聞いた言葉。



同じように聞こえた智の鼓動…。




「よろしくお願いします。智!」



私はこれだけ言うので精一杯だった。








こうして私たちの交際は始まった。