近距離恋愛【短編】

若菜が、俺の事。

好き。

本当に?

だとしても。

『んな事。

 ミカに言われても。

 若菜に、本人に言われなきゃ

 何の意味も無い』

ミカは相変わらず

怒りを全面に出した表情のまま。

『話、それだけなら

 俺、もう行くよ?』

そして。

怒った顔のミカの横を

通り抜け、俺は教室へ戻った。