長い長い授業が終わり、愛里は正門前に立って由貴がくるのをまっていた


「先輩!」


焦って走ってくる由貴


「そんなに慌てなくても…」

「先輩が忘れて先に帰ってたら困りますもん」


そう言った由貴と目があうなりそらすといきなり手をひかれた

その手は

私の手を包み込みそうなほど大きかった


「じ、自転車は?」

「今日は置いていきます。でないと手…つなげませんから」


(可愛いなー…)


赤くなった愛里を見て由貴は満足げに笑う

あ、そういえば…と由貴は言葉を続けた


「甘いもの好きですか?」

「う、うん好きだけど」

「じゃぁ行きましょうか」


(どこに…?)


愛里は頭にハテナマークをうかべながらも由貴につれられていた



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