「私だっていつのまにか由貴くんを好きになってた!!
なのに─っ」

突然愛里は由貴に抱きしめられた


愛里の涙は由貴の洋服につき

強い力で抱きしめられ



「本当ですか?
俺のこと好きですか?」


の絞り出したような声に愛里の胸は締め付けられる


「うん…好き」



そして二人は自然に唇を交わした





愛里にとって由貴への気持ちはいつしか太陽みたいな存在になっていた


さまようと心がくもり

見つけるとポカポカして


「由貴くん…私これからも彼女でいていい…かな?」

「いないと困ります」

二人は顔をみあわせ笑いあい



誰もいない公園で
長い長い

とろけるような





甘酸っぱい

キスをした




[完]