今宵も カクテルバー

「ほら、まま知らない?
 いけちゃんとぼく って言うの。」

「今新聞に載っていたから、
 読んでいたところですよ。
 評判いいんですって。」

「泣けるのよ。」

「子供の頃ってさぁ、色々怖いことあるじゃない。
 壁の染みが、お化けに見えたり、
 物音しないのに 足音に聞こえたり。
 でも いつも守り神がいて
 なんとなく 乗り越えてくるのよ。」

「夜中のトイレもいけちゃんというお守りが
 付いてきてくれるように思って
 病気の時も そばにいてくれるように思って
 がんばれちゃうの。
 子供ってそうだよね。」