ベッドの上に座っていると琉聖がきれいにラッピングされた箱を手にして戻ってきた。


柚葉の隣に腰を下ろし包みを開ける。


床に落としてしまったが中は無事だった。


中には6つのホワイトチョコレート、ブラックチョコレート、ミルクチョコレートの味のトリュフが入っている。


「作ったから不恰好だけど・・・」


「本当にゆずが作ったのか?売り物みたいにきれいだ」


琉聖が恥ずかしそうにしている柚葉に聞く。


「本当に作ったよ 初めて作ったからちょっと不恰好になっちゃったけど」


そう言って照れくさそうに笑う。


「十分上手に出来ている ありがとう ゆず」


バレンタインデーに贈るのは気持ちだ。


チョコレートは問題ではない。


大事な柚葉が一生懸命作ってくれた事がうれしい。