だって、女なんだもん… 仕方ないじゃん!

暫くの沈黙に、痺れをきらしたのは恵だった。

「淳也さん…、当たり前なんだけど、私が電話に出た事に驚いてて…。淳也さん、何となく察したのか、質問に何でも答えてくれた…」

「それで?」

「それで、結婚している事も本当。子供もいる事も本当だった。まだ、ちっちゃいって。で、恭子の事どうするのか聞いたら…」

「聞いたら?」

「恭子の事、本気なんだって。本気で、愛してるって、泣きながら私に訴えてきた」

「うそ…」

「嘘か本当かは、恭子自身が淳也さんに、聞くべきよ。淳也さんは、私に何とか恭子との間を取り持って欲しいと言われたけど、私は断ったわ。恭子が、これからどうしたいかを決めて、ちゃんと淳也さんに話すのよ」

「これから?」

「そう。これからを。淳也さんは、恭子の為なら離婚を考えても良いと言っていたけど…。どうだか…」

「離婚?子供は?子供が、居るのに?」

「うん…。恭子?良く考えるのよ。好きな人が出来たから、家庭も子供も簡単に捨てられる男との将来を。いずれは、自分もそうなるかもしれないって、怯えて暮らす日が来るかもしれないって…」