だって、女なんだもん… 仕方ないじゃん!

「恭子っ!」

私の名前を呼ぶ、誰かに私は怯えながらも、目を向けた。


… 圭介さん …

「どうして…」

そこには、今正に、息を切らして走って来たであろう、圭介がいた。


「どうして、じゃない!どこに行くんだ?」

「痛い…。離して」
腕をしっかり掴まれ、身動きが取れなかった。

「ダメだ。どうして、勝手に行動するんだ?危ないんだぞ!」

「分かってる。でも、あたしのセイで皆が困ってる。だから…」

― キャッ ―
私はまた、後ろに倒れた。
今度は押されて倒れたんじゃなく、打たれて倒れたのだった。

時間が経つにつれ、頬がジンジンしてくる。

私は、打たれた頬を押さえ、圭介を見た。


「恭子のセイじゃない。今回の事件は、誰のセイでもない。だから、僕に遠慮はしないでくれ」

「圭介さん…」

「言っただろう?恭子を、ちゃんと守るって」

…うん

始めて真剣に、怒られた。
私の為に、圭介は必死になって守ろうとしてくれてる。



… ごめんなさい …

涙を流した。

嬉し涙を…