だって、女なんだもん… 仕方ないじゃん!

思った以上に、支度に時間が掛かってしまった。


圭介の事だ、二階に居る私の動きを気にしながら、仕事をしているだろう。

そう薄くはない床だ。
足音も、そう簡単には聞こえないハズ。
しかし、油断は大敵だ。

そうこうする内に、時間が掛かってしまったのである。



玄関で静かに靴を履き、ドアノブを握る。

足許を見ながら、そっとドアノブを回しドアを開けた。

すると、誰かがドアの前に立っていた。


驚いた私は、ドアを思いっきり閉めたが、力に負けた私は、後ろに尻餅をついて倒れてしまった。


― キャッ!

後ろに倒れた私の腕を、思いっきり掴んだ。


顔の見えない、誰かに私は怯えた。