だって、女なんだもん… 仕方ないじゃん!

「今まで、ありがとう…」
圭介の後ろ姿を見送りながら、呟いた。



カーテン越しから、外を見た。

淳也らしき人物は、歩いていない。

交番にも電話をした。
案の定、情報は乏しく昨日とあまり変わらなかった。


そして続けざまに、恵に連絡した。
心配する恵。
しかし、赤ちゃんが泣いた為、相ちゃんに電話が代わる。
相ちゃんも同じ様に、心配してくれた。
私は、お店を休ませてしまった事を、詫びた。
相ちゃんは、久し振りに家族水入らずで楽しいと、気を使ってくれる。
相ちゃんなりの、心遣いだった。

嬉しかった。


そこに、相ちゃんの携帯が鳴る。

「恭ちゃん、ちょっと待って」

「あっ、うん…」


保留しないまま、相ちゃんの会話が聞こえた。


― はい。そうです。

― 警察?

― はぁ。 えっ!お店が?

―はい。直ぐに行きます。


相ちゃんの会話からして、お店に何かあったらしい。

私は電話を切って、出掛ける準備をした。