だって、女なんだもん… 仕方ないじゃん!

穏やか昼下がり。

私の心も、穏やかだった。

男の人が隣に居るのに、自分を良く見せるコトも、知的な会話も、外見を取り繕うコトもない。
素の本当の自分が出せる人に、巡り会えたのだった。

一緒にいてラクとは、こういうコトなんだ…

初めて知った…。



「どうしたの?急に黙って」
圭介は、私の顔を覗き込んだ。

「ううん。何か、いいなって思って。こういう時間も…」

「うん…。僕も、思った」

「あたしね、23の時に恋をしたの。本気だった」

圭介は私の話しに、静かに耳を傾けた。

「それでね、相手は年上で17歳も離れてた。あの頃の私はまだ子供で、大人の恋に憧れていた。年代の近い男の子とは違って、スマートなリードに私はハマっていった…」


圭介は、腕組をしながら頷いた。


「あの頃は、片時も離れたくなくて、一緒に居たくて、同棲をしたの。前の彼、大阪から長期出張でこの町に来ていて、数ヶ月したら離れ離れになってしまう事が、あの頃の私達には堪えられなかった。ただ、一緒に居たかった」