だって、女なんだもん… 仕方ないじゃん!

― 次の日 ―


今日も、彼は先に待っていた。

「こんにちは!」
私は、彼に声を掛けた。

「あっ、こんにちは」
人懐っこい笑顔は、今日も健全だ。

そして私は、彼の隣に座った。


「ちょ、ちょっと待ってて」
そう言って、彼はおもむろに立ち上がり、自販機で飲み物を買いに行った。

私は、佐々谷圭介の優しさが嬉しかった。


ペットボトルを抱えながら戻って来た圭介は、すまなそうに私にペットボトルを渡した。
「ゴメン…。お茶が売り切れていて…。ジュースで、良かった?」

「はい。圭介さんが、選んでくれたから…」
ペットボトルを受け取り、ジュースを一口飲んだ。

「美味しい…」

「そう?良かった…」
圭介を同じ様に、ジュースを一口飲んだ。

「ジュースなんて、久し振りだなぁ~」
圭介はペットボトルのラベルを、繁々に見た。

「実は、あたしも…」

「えっ?」

「大人になると、中々こういうジュースって飲む機会がなくって…。お店でも、ジュースとかじゃなくてお茶とかミネラルウォーターを買っちゃうしね…」

圭介は、そうそうと私の話しに何度も頷いた。