だって、女なんだもん… 仕方ないじゃん!

私は、何を話して良いのか分からずに、手持ち無沙汰な時間を過ごした。

そして堪らず、手に持っていたぬるいお茶に口を付けた。



「迷惑…、じゃないよ。あたし、迷惑なんて思ってない…から」
うつむきながら、私は佐々谷圭介に言った。

「本当に?」
佐々谷圭介は私に体を向けて、目を潤ませながら私をジッと見つめた。


佐々谷圭介の、真剣な眼差し。
嘘のない、瞳だった。
誠実さは、目に現れる。

この人なら…。

私はそう、思い始めていた。


佐々谷圭介に見つめられたままの私は、うん。と、何度も頷いた。

「良かった…」
そう言って佐々谷圭介は、私をいきなり抱き締めた。


そして、自分の行動の大胆さに我に返った佐々谷圭介は、ぱっと私から離れ、ゴメン…。と言って謝った。


佐々谷圭介の誠実さに、私はまた笑ってしまった。


そんな笑った私の姿を、ただただ彼は見ているだけだった。