だって、女なんだもん… 仕方ないじゃん!

佐々谷圭介は、私の声を聞いて振り返った。
「恭子ちゃん…。僕の名前、覚えていてくれたんだね…」

「あっ…。はい…」

「何か、嬉しいよ!」
佐々谷圭介は、手放しで喜んだ。


「あの~。待ってます。私、今度の土曜日に公園で待ってます」

「恭子ちゃん…。うん、分かった。僕も、公園で待ってる」

「じゃ、おやすみなさい」
私は照れ臭くて、走ってその場を離れた。