だって、女なんだもん… 仕方ないじゃん!

パスタは、マスターのおすすめで作って貰った。


「美味しい!」
私は、一口食べて思わず口にした。


「良かった。口に合って!」
佐々谷圭介は、私の言葉に喜んだ。

「当たり前だ!」
マスターが、奥からやって来て言った。


― はい… ―

思わず二人で返事をした。


よしよし!分かれば宜しい!
といった顔で、マスターがまた、奥に引っ込んだ。



佐々谷圭介は、声を潜めながら私に言った。
「忙しいんだから、一々僕達の声に反応しなくても良いのにね…」

私は、佐々谷圭介の言葉にただ、笑うだけだった。



お店は、私達が入った後急に込み始めた。

待ってるお客まで出て、私達はゆっくり話すことも出来ないまま、お店を後にした。


さすがに、美味しいだけある。

待ってでも食べたいと、私も思う程お店のパスタは、美味しかった。