だって、女なんだもん… 仕方ないじゃん!

「あの~、あたしの名前、恭子です」

「恭子ちゃん。って、呼んでも良いかな?」

「はい…」

「じゃ、行こうか?場所は、この近くなんだ」

「はい…」

私は、佐々谷圭介の後ろをついて歩いた。



パスタ屋さんは、公園から歩いて直ぐの所にあった。


「こんな所に、お店があるんだ…」
私は、回りの様子を伺いながら、お店の中に入った。


「おっ!いらっしゃい」
マスターが、佐々谷圭介に親しく話し掛ける。
どうやら、常連らしい。

マスターは、連れの私を見て益々冷やかした。

佐々谷圭介は、顔を真っ赤にしながら否定をした。

その様子を見て、私は可笑しくて笑った。

「恭子ちゃんまで、何?」
真っ赤になりながら、佐々谷圭介は慌てる。


私は、佐々谷圭介に恋をした。
好きになれると、確信した。


年齢の割りに、純情そうで…
会社経営なのに、威張ったり横柄な態度もない…

年下の私にも、優しい…