息が上がってしまって、
顔が真っ赤でなんともいえない。
「さっきまであんなに大人しかったのに…」
「ぅうるさいなあ!」
だって、ねえ?
あれわ、さあ、無理があったんだよ。
「まあいいじゃん。」
なんて希吏が立って近づいてくる。
じりじりと迫られ、後退る。
しかし壁についてしまって、
希吏のその黒い笑みがとてつもなく怖い。。。
横に逃げようしたら
壁に両手をつかれた。
恥ずかしくて下をむく。
するとゆっくり、希吏の顔が近づいた。
顔を背けると
露(アラワ)になった首筋に
顔を埋める。
何をされるか嫌でも分かる。
「ちょちょちょちょ!!!!」
「なんだよ。うっせえな、口塞ぐぞ?」
「ぉ、おい!S!!まて!」
「俺わ犬じゃねえんだよ。しかもSじゃない、ドSだから。」
なんて満面の黒い笑み。
サーっと血の気が引くのが分かる。
「ちょい待とうよ!!」
必死で希吏を止める。
観念したようで
「なんなんだよ。」
と悪態をつく。
なんでこんなことするのだろうか、
遊びにしてわちょっと酷すぎるし、
もしかして私の事…………
「アホっ!」
パコっと頭を殴られた。