夏輝が亜貴を かなぁーり 嫌っているのは 知ってる。 「亜貴がなにかしたか 分からないけど、 亜貴もそんな悪い人 じゃないよ」 なんて明るく言って みたけど返事は 来なくて、 夏輝はただ あたしを見ていた。 「夏輝?」 なーんか無視 されてる気分…。 夏輝のシャツの袖を つかんで名前を 呼んでみる。 一瞬。 夏輝の香りが あたしを包む。 「・・・・・ーッ」 「鈍すぎなんだよ、お前は」 そう言った夏輝の顔は 赤かった。