部屋に着くまでに… 夏輝に会ったらなんて言おう。 早く会いたいと思う反面、 嫌われていたらと思うと… 会うのが少しこわくなった。 「…い、はい。分かりました」 長い廊下のつきあたり、 夏輝の声がした。 ガチャー 電話をきった夏輝がこっちへ向かってくる。 「どうしよ…」 あたしは心の準備もできず… 夏輝と目が合った 夏輝は一瞬目を見開いて… それからひとこと言った 「…結衣様おかえりなさいませ」