そんなときー…
不意に
急におでこに手が触れた。
「キャッー・・・」
「熱、
あるんじゃないですか?」
心配してくれる
優しい手は
…亜貴の手だった。
「顔も赤いですし…」
すごく近い亜貴の顔に
思わず後ずさり。
吐息がかかるくらいー。
「あ・・・きぃ?
大丈夫だよっ!!!」
ドキドキが止まらなかった。
夏輝という彼氏がいるのに。
あたし…最低だな。
「もう・・車の準備は
できておりますが」
ドアの奥から
いつもの声が聞こえた―。
「…!!!あっうん」
バシッ―
あたしは勢いよく
手をはらった。
だってドアの横に立っていた
のは夏輝だったから。
なんともいえない
威圧感のようなものが
漂っていた。

