「ごちそうさま」

食器を台所に片付け、着替えをもって風呂場へ行った。


洗面所の鏡の写った自分の寝癖が凄すぎて、逆に感動した。


着替えと歯磨きのために来たが、予定を足して眠気覚ましと寝癖直しにシャワーを浴びることにした。






さっぱりした気分で風呂場を出た。

下着を履くとケー太クンが緑の光を点滅させているのに気付いた。メールだ。

そのままケー太クンを開き時間を確認すると、シャワーだけに30分以上もかけてしまっていた。



メールを見ると5分前に優司から来たものだった。


「今から家出る」


と簡潔な内容。

そうか、じゃああと10分くらいかな。








って、まだ部屋ごったくのままじゃん!

急いで服を着て2階へ駆け上がった。



とりあえず布団を整えて、机の上に散らばる腐った絵を隠して……

あとー、勉強の準備か。

いや、その前に漫画をラックに戻しとかないと。



ひとりでせかせかと片付け、大体綺麗になったとこで玄関のチャイムがなった。


部屋を見渡し

「……まあいいか」

と苦し紛れに自分に言い聞かせた。