教室は相変わらず。まるで変わらない空間。走った亀裂をものともしない頑丈さ。こぼれる涙を必死で堪えようとするあたし。まわりも、青い空の色も、空気のにおいも、なんにも変わらない。 世界は回る 「っく…ぅぅ……!」 泣かないで あたし お願いだから 目の前の彼は優しすぎるから きっと心配しちゃうから 「……や」