教師×生徒【恋愛物語】

尻もちをついて倒れたあたしの目の前で…


ドスッ―――


すごく鈍い音が聞こえた。


あたしをかばった先生にバイクが……



何…?何が…起こった…の…?


すぐに理解できない。ふと先生を見ると、フランスパンが入った袋を持ったまま倒れてる。


「せ、先生?」


声がかすれてるし、腰がぬけてて地面をはうように、先生に近づく。


近づけば近づくほど、事の重大さが明らかに分かる。


「慎吾!!
ねぇ!!慎吾!!」


先生の頭の下には赤い血が水溜まりのように広がってる。


先生を抱きかかえて、必死に名前を呼んだ。