青井先生…可哀想…。
先生たち…これから接し方が
冷たくなるかもしれない。


「酷い…酷いね…。」


だって、それだけ衝撃的…。
私もそれだけ言うのが精一杯だった。


「ね…私も…見に行っていい?」


「えっ…?
 良いよ…じゃあ…来て…。」


彩ちゃんが凄く元気ない…。
私もかなりかなりショックだった。
青井先生がいじめられてる?


もう、信じられない…。


他の先生は何考えてるの…?


まだ食べ終わっていないお弁当を
包み直して私たち2人は
教室を出て行った。


「じゃあ…覗いてみて。」


職員室まで着いたら彩ちゃんがそう言って
ガラス戸を指差した。


「…うん。」


背が小さい私は背伸びして
職員室を覗く。


彩ちゃんは廊下に人が来ないか見張っていて
くれている。


「あっ…青井先生見えた…。」


青井先生はパリッとしたスーツを
完璧に着こなし、姿勢良く歩いていた。


青井先生の机らしいところで
彼は立ち止り、隣の組の担任教師、
坂井先生に何か言ったっぽかった。