いじめ

「授業…始まるね…
 サボるしかないよ…ね…。」


彩ちゃん、苦しそう。


「…そ…だね…。
 どうしたのって言われても…ね…。」


私も背中を撫でながら答えた。


その時だった。


バタバタバタっ…!!


私と彩ちゃんは顔を見合わせた。


上履きで走ってくる音が近付いてくる。
…先生?


また、トイレの床に崩れながら
女子トイレの入り口を見つめていた。


「…誰?」


「…大丈夫ですかっ?!」


…この子たち…
知ってる。


見たことある、隣のクラスの子だ。
愛美ちゃんと同じクラスの子。


名前は…確か
有馬さんと…田邨さんだ。


「…大…丈夫…です。」


彩ちゃんが途切れ途切れに答えて
床に崩れ落ちた。


「…大丈夫じゃないじゃん…。」


「すぐに助けられなくてごめんなさい…。」


2人がそう言って私と彩ちゃんを
助け起こす。