いじめ

「チャイム鳴った…。
 また今度ねぇ!
 彩と美羽ちゃん♪」


愛美ちゃんが突然そう言い、
蹴るのをバッタリやめた。
そして去って行く。


いった…。
痛い…。


痛みのあまり、チャイムの
音にも気付かなかった。


保健室行ったら…
どうなるだろう?


先生に問い詰められて…。


こう答える?


「いじめられました。」


…そうだ。
これっていじめなんだ…。
残酷…残酷な。


「…彩ちゃん…大丈夫?」


蹴られる時、
自然に頭を抱えて隠していた。


自分の頭を隠す習性ってやっぱり
あるの?


…でも背中が痛い…。
背を向けてたから、背骨に
思いっきり当たってる感じだもん…。


それでも我慢しながら
むっくりと起き上がり、
彩ちゃんに手を差し伸べた。


「美羽…。
 ごめんね…今朝…。
 美羽、無理しないで。」


彩ちゃんが涙をこぼしながら言った。
唇が切れていて痛々しいけど
私だって多分相当…。