(*^^)
「ね!今日バーベキューやるんでしょ?楽しみぃ」

(´・ω・`)
(ああ・・そう言えば夕べ、本家でそんな事話してたなぁ・・すっかり忘れてた)

(*^^)
「あたし、お父さんといっぱい話したよ。お父さん、彼女いるらしいよ」

(´・ω・`)
「そんな事まで話したんですか!僕も初耳ですよ」

しぃちゃんは嬉しそうに父親と話した事を教えてくれた。
僕の知らない話もたくさん出てきた。

(´・ω・`)
(きっと娘が出来たみたいで嬉しいんだろうな、おやじ)




昼のバーベキューは豪華だった。
今日帰るって事もあってビールは遠慮したが、時間の許す限り楽しんだ。
本家の子供達はすっかりしぃちゃんになつき「お姉ちゃん、お姉ちゃん」と大変だった。
僕が「おばちゃんになるんだよ」と言うと、「お姉ちゃんで良いでしょ!」とたしなめられる始末だ。



楽しい時間はあっと言う間に過ぎてゆく。

最後の荷物を車に載せている時に父親が近づいて来て「またいつでも帰っち来い」と言った。
僕は「はい。またすぐにでも」と答えた。

名残惜しそうにしているしぃちゃんの頭をポンと叩くと「もううちの娘やと思っちょるけんな」と父親が言った。

しぃちゃんは既に涙をポロポロと零していた。

(*^^)
「一人ででも帰って来ますから・・」

父親は「待っちょるよ」と笑顔で返した。



車に乗り込み最後の挨拶代わりにクラクションを「ポン」と鳴らして発進させた。

しぃちゃんは後ろを見ながらいつまでも手を振っていた。

さあ、今夜はしぃちゃんの親父さんと酒を酌み交わさなければ。

僕は狭い田舎道をゆっくりと走り出した。